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生活予防歯科について|副院長・池田

歯科衛生士は「悪くならないように導く」専門家

「菌」にいきついたきっかけ

私はずっと、「目に見えないものを救いたい」という思いを持って仕事をしてきました。清掃不良でもなく、とてもきれいなお口の中なのに、なぜか歯周病が進行してしまう──その理由が分からず悩んでいた時に行きついたのが“菌”でした。

10年以上前は「お掃除をすれば歯周病は良くなる」という考え方が主流でした。しかし、実際にはお掃除だけでは説明できないケースが多くあります。腸や内臓の状態が良くなると口の中も良くなる。逆に、口の中の状態が整うと内臓にも良い影響がある。そうした全身とのつながりを、多くの先生方が発信されていますが、私自身が強く実感したのは、位相差顕微鏡を使い始めた時でした。

位相差顕微鏡との出会い

日本では「薬を飲めば治る」という考え方が根強いですが、歯科衛生士としてできることは他にもあります。歯ぐきの中を徹底的に清潔にし、菌をコントロールすることで、自己免疫力を高めるサポートができるのではないか──そう考えるようになりました。
顕微鏡で菌の形や活動性を観察し、その人に合った予防を計画する。治療計画は歯科医師の領域ですが、予防計画は歯科衛生士が担える大切な役割です。患者さん一人ひとりに合わせた予防を組み立てる中で、顕微鏡は欠かせない存在になりました。

どれだけきれいに磨いていても、歯ぐきの中に住みつく菌が原因で病気が進むことがあります。だからこそ、菌を知り、菌をコントロールすることで、病気を防げる未来をつくりたい。今でもその思いは変わりません。

歯科衛生士としての在り方

歯科医師は「悪くなった場所を治す」専門家ですが、歯科衛生士は「悪くならないように導く」専門家です。目的も役割も違います。だからこそ、ただ予防を続けるのではなく、「何のために予防するのか」を患者さんに伝えることが大切だと思っています。

そして、住みついている菌は一人ひとり違います。その違いを理解し、丁寧に説明し、その人に合った予防を提案すること。それが私の歯科衛生士としての使命だと感じています。

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